VRChatワールド紹介 「FAMS‚ FRIENDS‚ AND SOUND˸ THE FATES OF VIRTUAL SOCIETIES」
VRAAで勇気をもらったワールド
VRAAと呼ばれるコンテストに投稿されたKlueleさんのワールド。提出期限の前からCommunityLabsに上がっていて、実はVRAAに投稿するか迷っていたときに参考に立ち寄らせていただいた。そしてこれはまいった、レベルが高い、生半可じゃいけないんじゃないかとびびってしまった。
と同時に、このワールドの美しさが素敵だった。なによりもTwitterで逐次進捗を書いて、表現したいことにひたむきだったところに勇気づけられた。だから自分はVRAAに投稿できたんだと思う。
そしてこっそりいうと、無意識ではあるといいたいのだが…おそらくこのワールドの表現に影響されて自分のワールドも変えてしまったと思う。
こちらのワールドは建物もそうだが庭部分もとてもすごい。たくさんスクリーンショットを貼ってもいいだろうか?重くなってしまうと思うが、それでもご容赦いただきたい。
まず階段、これが青く透明で美しい。道には光が埋め込まれ、迷わずに済む。入り口には天井に円状に光が配色されて、なるほど大きなホールとなっててすごい。全体として広く見えて、青と白、庭の自然と調和がとてもとれている。VRAAのオブジェクトもかっこよく配置されてて最初に見たときはこりゃ絶対勝てない…と思った。
まあ勝ち負けじゃないよな、好きなことを表現しなきゃなと思い上がりというか自分の驕りを折っていただけて助かった。
噴水もきれいだし、自分は自然を作る方法を全然知らないのでいやーすごいなーと関心しっぱなしだった。これからも自然は極力避けて作ろうと思っている。逃げ切れるだろうか。無理かな。ともあれ大変さを知っているからこそ、ああすごいなあ、と語彙力がなくなる。
さて、自分が一番好きな場所を紹介させてほしい。
え、ここなの?と思われるかもしれない。けれど紛れもなくここだ。最初の頃はここに長椅子はなかったと思う。それでもこのガラスと庭が美しかった。庭部分もたくさんはなかったと思うが、それでもこの表現は美しかった。
ああ、建物から外が見えてつながっているんだなと。これを見せたかったんだ。この壁を作るのは結構難しい。現実でも難しいのかはわからないが、隙間なく作ったり色合いの調整が大変だろう。
なんというか水槽のように見える表現が面白かった。青いからか、外の風景を中に取り込んでいるような、それとも自分たちが逆なのか?なにより風景が美しくて見とれてしまう。そばに立ってしばらく話したくなる。壁も一様な色ではなく、テクスチャがきれいだ。
見通しがいい。外と中をなるべく広げる工夫というか。でも内側でゆっくりも過ごせるようになっている。いい場所だ。
この場所が影響となって自分のVRAAワールドを直前で変えた。最初のコンセプトワールドはこんな感じで、たしか2日前くらいに暗いからなんとかしなきゃと変えた。
すべてを取り払って開放しようと思ったのは、ガラスの外が見える表現に心打たれたから。おかげで少しもやもやとした自分の暗い気持ちを一気に晴らせた。結果的に人にうけたかどうかはさておいて、自分として満足の行くものができた。
閉じないで外へのコミュニケーションを考える発想を自分は感じ取ったが、それがあってるのか間違っているのかはわからない。自分は勝手に解釈しただけかもしれない。ホントは答え合わせとしてワールドめぐり解説旅したいとか思ったりもするが、一方で作品同士でコミュニケーションとるのも乙な気がしないでもない。
余談だった。もとのワールド紹介にもどらさせていただく。
大きなホール、近くにはテーブルがありカフェテラスのようで美しい。床面もそれぞれ違う。手摺部分などこだわりも感じる。柱もそれぞれ形も違う。そういえば柱の形で西洋とか和風とか印象が変わるんだなとしみじみ眺めたり。
メインのホールもかっこいい。この天井の多角形は作るの大変だっただろうなとしみじみ思う。そして、ここでこのワールドのメインカラーというか、メイン素材がこれだったんだなと納得する。
紹介いただいて嬉しかった
ちょっとVRAAのワールドをのぞいてみたり勉強したりします。
— Kluele@VRChat (@Kluele_VRC) July 21, 2019
「展示場」
整然と並んだオブジェクト、透明感のある配置、直線状の大胆なレイアウトはデザインに対する強い意志を感じます。
柔らかい間接光はデザインの固さを和らげて優しい空間となっています。 pic.twitter.com/RBYcSMqXgP
klueleさんに紹介されて、そしてこういった文章を書いていただいて本当に嬉しかった。自分も返答として書きたいなあと思ったのだが、書きたい内容がいかんせん大量すぎて遅くなってしまった。申し訳ない。丁寧に書きたかった。
そして、こちらの記事も読ませていただいた。なんだか切ないなあという気持ちが正直なところだ。VRAAの感想は、明確なものが少ない。運営からのコメントも今はまだない。とすると、受賞された人たちのコメントばかりで自分たちはなんだったんだろうか。
自分もnoteを書いて、そこにVRAAはVR技術に対して賞を与えたのだろうと書いた。じゃあ作った意味はなかったのだろうか。そして、誰の心にも残らなかったのか?
それは違う。ここに一人います。そして、きっとひとりじゃない。書くのが恥ずかしい人、声を挙げられない人、これから作る人、影響を受けた人はかならずいる。でもそれを信じるのはとても難しいこと。
些細な自分ですが、書きたかった。これからもちょっとずつ書きます。