VRChat雑記

かやのみちゃのVRChat関連の雑記ブログです

reading room について

自分のPublicとして提出したワールドとしては5個目。読書室みたいなものだ。ただし読める本がないのにreading room と名付けているのは見逃してほしい。このワールドは本来Publicにするつもりはなかった。JustDokushoの後継も考えていたけれど、まあ自分の成長ログを消すのもやっぱだめだなと思い直し、きちんと形になったのだからPublic化しておこうと決心した次第である。

このワールドは家具がコクリコさんの無料の家具セットでできている。それ以外の主要な建物の構造はすべてがUnityのCubeだ。このワールドはもともと自分のライティング用のテストだった。Emmisionを効かせたCubeをPostProcessingで光らせていい感じの部屋の雰囲気を再現することを目的としていた。

ちなみにこのワールドはだいたい1時間半くらいでできた。Cubeでさくさく作ったおかげで大幅時間短縮である。ただ反省点もいっぱいあり、一番ぐさっときた指摘は空間の仕切りを壁に頼りすぎというもの。ぐぅっ!と唸って大反省したので次回は吹き抜けや自然構造、光やテクスチャでの区切りなどを利用して表現の幅を広げたい。

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この段になっているスペースは自分のあこがれ。もう少しこれを発展させて話しやすい、くつろぎやすいスペースを作りたいと思っている。現実のこういうスペースが特に好きなのだ。自由に寝転がったり、段を変えて話し合ったり。話してる内容は真面目だけど姿勢がちょっと不真面目だったり、不均一であることで固くなりすぎない。こういったコミュニケーションの設計をされた構造をもっと知りたいものだ。
今回作ったものがうまく行っている気はあまりしていない。大きさがアバターサイズとかと合っていない気がした。次はもうちょっとうまくやってみたい。もう少し複雑度をあげて、遊べるものをおいてみてそこにプレイヤーがいたいと思わせるような空間づくりがしてみたい。
意外とワールドでそこにじっとしていたいと思わせる空間づくりはとてもむずかしい。鏡の前でもじっとしていたいと思わせる空間はなかなか少ない。ワールド製作者一同の悩みだと思う。

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今回のワールドのメインなライティング、謎にきれいでエモいと評判のもの。これはまったくの偶然。天井とか壁を照らす場所どこにしようかと適当においたら存外良かったのでじゃあ増やしちゃえ、PostProcessing効かせちゃえと調子に乗った結果である。鏡を置いてしまったのでこのまぶしげな光は隠れてしまうことになる。でもワールドに入って一番にこれを見るので印象はすごく良いんじゃないかと思う。なにより、案外眩しくて長時間見るのはつらいので、鏡で中和してちょうどよかった気がする。

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隣の部屋は天井がメイン。光源がないのに明るいとはこれいかに。まあきれいだし細かいことは気にしない。現実でもきれいな間接照明はその存在を見る人に気取られないように心がける。これもまあそういったたぐいのものとしてスルーしてくれると嬉しい。というかVRで現実を模倣してきちんと照明器具を作る理由がなければ、付ける必要はないと思う。つける理由が説得力とかリアリティが大半だと思うが、自分はあんまり気にせずにワールドの雰囲気を楽しんでほしいと思っている。

このスペースはだいたいが自分の趣味全開のおまけ部屋だ。持ち運べる人を駄目にするソファ、畳、こたつ、布団。だいたいこのセットは自分の大好きなもので必ずどこかには置きたくなる。今後も遊び要素としておいていくと思う。謎生物も同様。とてもかわいい。

 

今後は集会的スペース、談話スペースを真面目に考えたい、試したいと思っている。VRChatのワールドで考慮したい点は以下のような感じ。

1. みんな寝たり座ったり立ったりが激しい
フルトラの人、デスクトップの人ほど姿勢が自由になるので現実の座る場所固定な椅子などは不向きだと思っている。畳やカーペットだと人は安心してくつろげる。デスクトップで寝そべりづらい床だと居心地悪いんじゃないだろうか。たぶん排除アートをあちこち散りばめたワールドでは滞在時間は短くなるかもしれないと思っている。

2. 鏡の前に集まるというより緩い半円または円を描くように人は密集する
現実でも不思議ではないけれど完全な横一列で10人が話すことはまずない。どう考えても円になる方が等間隔で話しやすくなるのだろう。そしてだいたい5人以上の話者がいる場合、小規模なグループに自然と分割される。これは現実の飲み会でもよく見られると思う。人間10人で均等に雑談を回すようなことはよほどじゃない限り不可能だ。
けれども円になっているところ、密集しているところに新規の人はとても入りづらい。これはパックマンルールを自然と適用させられるような設計がワールドにあるといいんじゃないかと思っている。

懇親会で誰かと話すときは新しい人が会話に入って来れるように、一人分のスペースを空けて話しましょうよってルールがパックマンルールです
https://qiita.com/sugarnaoming/items/ee123497eb9ec56a5689

完全な円ではなく、一人分は必ず入ったり出たりできる、必ず完結しない円。そして大きくなった円が自然分解されやすいような構成。難しいけれど、できたら面白いよなあと思う。たぶんPickUpだったりそれぞれのPlayerのヒット判定で動くObjectとか空間を固定化しすぎないことがヒントになるんじゃないかと思っている。

3. Inする時間が夜が多いので明るすぎるワールドはちとつらい
VRChatでは夜ふかしが多いので暗いワールドのほうがよい…かもしれない。これは自分の主観が大きいと思うが、疲れている夜遅くには自分の作った食堂は眩しすぎる。またVR睡眠という特有の文化、飲み会などのイベントなど周知されやすさもワールド流行り廃りにも関係すると思う。

4. 退避場所の設計
ワールド移動の際にポータルを開くことがよくある。また人が多くなってひと目のつかないところでこっそり違うところに移動したい時がある。アバターの切り替えなども驚かせたい、初お披露目など様々な用途がある。そこそこ広く、それでいて隔離されているスペースが意外と必要な場面は見かける。

ちょっとずつ試しに作ってみて、ちょろちょろとPublic申請を出していくつもりである。